摂食障害・体験談と完治に向けて…頑張っている途中

摂食障害(拒食、過食、過食嘔吐、チューイング)になって11年目。夢遊病になったり…アルコール依存になったり…精神病に支配されて11年目に突入しました。最近は少しだけ摂食障害とうまく付き合っていく事を覚えました。まだ戦っている途中ですが、一緒に戦っている方達に出会えれば良いなあと思います★

拒食期もっと痩せたい

 

拒食症とは…

自分の意思ではコントロール出来ず、体が食べ物を受け付けなくなってしまいます。
痩せている事が良い事だと思い込んでいて、周囲から痩せすぎといわれても自分は太っていると思い込んで、更に体重を減らそうと極端な食事制限をし、食べる事への罪悪感を抱いてしまうようになります。
最悪の場合死に至るケースもある恐ろしい病気です。
 
低体重に陥ると女性の場合は月経が止まり色々な合併症を引き起こし、半数は過食へ移行すると言われています。
 

 

 
今回は私が初めて拒食症になった時の事をお話します。
 

第一回・拒食期

 
DV彼氏のDV拘束生活で食べ物を食べさせてもらえなかった私は46㎏あった体重が2か月で35㎏まで減っていました。
詳しくはこちらを読んでみて下さい→

ume0303.hatenablog.com

 
無期停学処分も明けた私は久しぶりに学校に登校しましたが、私の豹変ぶりに周りの友達や先生はとても心配をしていました。
でも私自身は、心は元気!!だと思っていて、自分自身の事、痩せすぎだとも思っていませんでした。
 
「細すぎ」「大丈夫?」「足折れそうなくらい細いよ」「ちゃんと食べてる?」
周りからかけられた言葉、私にとってすべてホメ言葉に思えていました。

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【もっと痩せなきゃ…】【痩せたらホメられる、羨ましがられる】私の思考はこのように変化していきました。
 
幸いなことに当時の私はすでに物が食べれなくなっていたので、固形物を食べない日々は引き続き継続してました。
そして、それではこれ以上痩せないことに気づき、焼き肉屋、コンビニのバイトを掛け持ちで始めました。
 
更に、夜は寝るまで公園を走り、縄跳びをし、筋トレをし…
友達とは全く遊ばず、とりあえずカロリーを消費することに命を懸けて過ごしていました。

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そんな私は、授業で突然倒れる事もしばしば…学校の帰り道に倒れては病院に運ばれ…
周りはとても心配していましたが、私はこの時期が1番幸せだったと思っています。
のちに過食に移行してしまったので…
 
ですが…徐々に授業にも出られなくなってしまい…保健室に登校する日々が続いていき…
また過去に遊んでいた悪い友達と遊ぶようになってしまい、学校に行かなくなってしまいました。
 
普段から素行が悪く停学続きだった私は、すぐに退学処分になってしまいました。

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★私は人とは違う★

 
私は昔から「私は人とは違う」と思って生きていました。
どこかで同級生の仲の良い友達でさえも見下していたのかもしれません。
きっと価値観が、人とズレていたのだと思います。
 
真面目に学校に通っている友達を見下して…悪い友達がたくさんいる事がカッコイイ事だと思っていました。
ヤンキーグループにいる事が、ステータスだと思い、悪い事をたくさんしてきました。

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きっと弱かったんだと思います。
強い自分を偽って、弱みなんて他人に見せたことは一度もありませんでした。
そして高校なんていつでも辞めてやる。高校に通っている時間なんて無駄だ。早く働きたい。早く大人になりたい。と思っていました。
(当時17歳の私は早く大人になりたい!と思っていましたが、今の私は大人になる事がこわくて仕方ないです。大人になんてなりたくありません。)
 

★退学処分になって…★

 
高校を退学になった私は、バイトも辞めて、毎日遊んでばかりいました。
あんなに辞めたかった高校も辞めてみるとすごく退屈で、高校生活を送って学園祭や体育祭を楽しんでいる友達を見て羨ましく思い、その空虚感から私の拒食脳に更に拍車がかかりました。
 
ついに体に限界がきて、倒れ病院に運ばれた時に【入院】と言われてしまいました。
ですが当時の私は自分が病的なことに気付いていなかったですし、“拒食症”という言葉さえも知りませんでした。
初めて病院で“摂食障害”と言われたときは、よくわかりませんでした。
(当時はスマホもなく、今のように情報を簡単に収集出来る環境ではありませんでした。)
 
自分は病気じゃない!!入院なんて嫌!!なんで病気扱いするの!!!という気持ちが強く、私は病院から逃げ出し、更に自暴自棄になっていきました。

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★大好きだった元カレに会いに行く…★

 
私が過食に移行したのは、忘れもしない大好きだった元カレに会いに行った当日です。
 
DV彼氏の強制拉致によって、私の元から去っていった大好きだった彼氏です。
やっぱり好きな気持ちだけはずっと残っていたので、勇気を出して会いに行きました。
 
私を見た元カレの冷たい目は昨日の事のように今でも覚えています。

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当時はなんでそんな冷たい目をするの?と思っていましたが、今思うと豹変した私の姿にビックリしたんだと思います。
 
やせ細った体と、血色の悪い不健康な顔と、きっと目だってうつろだったと思います。
元カレからすると、付き合っていた頃の原型は無くなっていたと思います。
 
そして元カレから一言・・・「今のお前とは一緒にいれない」
 
私は生まれて初めて人前で泣きました。
泣いて泣いて…泣きわめいてすがりました…
ですが元カレは、それ以上口を開く事なく、ただ何も言わずに私を見ていました。

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人前であんなにも感情をさらけ出したのは今までもこれからも…最初で最後だったと思います。
今でも思い出すとすごく心が痛みます。
 
私の心にポッカリと穴が開いたのを感じました。
 
そして泣きながら、コンビニに行き、ここ数か月間食べれなかった固形物をたくさん買い込み、公園で食べ続けました。

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ここから、私の拒食症は、非嘔吐過食に移行しました。
ここから地獄の2年間が始まりました。
 
 
たった1度の失恋。と言われればそれまでだと思います。
みんな1度くらいは大恋愛から失恋をして、そして立ち直っているんだと思います。
ですが、きっと私は元々、心が弱かったんだと思います。
 
きっとこの失恋の時に、友達に聞いてもらって泣いて消化していれば、今もこんなにも苦しむことはなかったのかもしれません。
ですが私は、他人に弱いところが見せれない性格だったので、泣いて聞いてもらえる友達はいなく、どうしようもならない空虚感を自分の中で1人で消化するしか方法はありませんでした。
 
そして、食に逃げました。
逃げたつもりが、食に支配されることになってしまいました。