摂食障害・体験談と完治に向けて…頑張っている途中

摂食障害(拒食、過食、過食嘔吐、チューイング)になって11年目。夢遊病になったり…アルコール依存になったり…精神病に支配されて11年目に突入しました。最近は少しだけ摂食障害とうまく付き合っていく事を覚えました。まだ戦っている途中ですが、一緒に戦っている方達に出会えれば良いなあと思います★

彼氏依存症(恋愛依存症)

彼氏依存症(恋愛依存症)とは…

文字通り、彼氏や恋愛する事に対して依存してしまう事です。
 
彼氏と一緒にいて幸せな時間を過ごしているはずなのに、常に不安に思っていたり、相手のすべてを自分のものにしたくなります。
変えることの出来ない過去に嫉妬したり、相手のすべてを管理したいという気持ちが強くなります。
 
自分に自信がなかったり、マイナス思考、常に周りに対して否定的な態度を取ってしまう、誰かに頼られるとうれしい、必要とされたい願望が強い方が陥りやすいと言われています。
 
1つの事に執着心が強かったり、元々なにかに依存していたいタイプの方も危険ですね。
 

 

 
 
私はすべて当てはまっています。
そして摂食障害になってからは更に依存心が強くなってしまった気がします。
 
今回は私が、過食症に陥りながら彼氏依存になってしまった頃の話をします。
 
 

★元々恋愛依存の素質があった…?★

 
私は小学生の頃から、中学生、高校生とモテた人生を歩んできました。
特別可愛い訳ではありません。
ですが田舎育ちなので、髪の毛を染めてピアスをして…派手な格好をして人より目立つ格好をしていると、ちやほやされてモテる環境の元にありました。
 
なので学生時代は、常にちやほやされて生きてきたのが、今となれば良くなかったのかなと思います。
 
ちやほやされる事が当たり前だと思い込んでいました。
なので、常にモテていないと自分の存在価値がないと思い込んでいて、その思考は大人になっても変わっていません。
ですが、大人になるとともに、学生時代のように軽いノリで告白してくる人は減ります。
実際今の私は全くモテていません。
その空虚感がどうしようもなく辛いときがあり、女として求めてもらいたい気持ちが人よりも強い気がします。
 
初めて私の彼氏依存が始まったのは、前記事でも何度も出てきました大好きだった元カレとの付き合いの時でした。(これは摂食障害を発症する前なので、私には元々彼氏依存(恋愛依存)の素質があったのだと思います。)
 
私よりも恋愛経験が豊富だった元カレ。
その後ろに見える元カノの姿に嫉妬していました。
変えることのできない過去に嫉妬し、元カレの前で発狂することもありました。(今思うと、とてもめんどくさい彼女だったと思います。)
 
ですがその当時は、そのくらいですべてを私の管理の元におきたい気持ちはありませんでした。
 
私の彼氏依存がMAXで現れたのはKくんと付き合い出してからです。
 
 

★毎日会いたい、常にそばにいたい、じゃないと不安★

 
Kくんと付き合い出してからは、本当に毎日会っていました。
常に常に一緒にいないと不安で、どこにいるのか、なにをしているのか、ずっと気にしていました。
Kくんとは3年お付き合いしましたが、付き合いが長くなるにつれ、私の不安はヒートアップして被害妄想が膨らんでいきました。
 
Kくんは、はじめはとても優しい人だったので(後にダメ男だった事が判明します)友達と遊ぶときも、常に私を一緒に連れて行ってくれました。
 
ですが一緒にいても不安は襲ってきます。
私の束縛は徐々にヒドくなっていきました。
 
・私抜きで男友達と遊ぶのはダメ
・一緒にいないときは常に連絡を取り合う
・毎日5分でも会う
・女友達の連絡先はすべて消去
・お店の店員さんでも女の人と話すのはダメ。
 
書いていたら書ききれないほど、たくさんの規定を作り、Kくんを自分の管理下の元に置くようになっていました。
 
優しかったKくんははじめのうちはすべて守ってくれていました。
 
 

★環境が変わって…加速する不安と束縛★

 
付き合い出して半年が経った頃、Kくんが転職をしました。
激務の職場に入り、毎日会う事が出来なくなり、私の不安はさらに加速します。
 
少しでも連絡が取れなくなると、浮気しているんじゃないか…どこで何をしているのだろう…と思い出したら、もういてもたってもいられなくなります。
 
会社に電話し、「Kくんいますか?」と確認したり、Kくんの友達に電話し、居場所を確認したり…
居場所が確認できないと、Kくんの家に押しかけて、門を飛び越え家の敷地に侵入し、ドアをドンドン…インターホンの連打…
 
会えない日はそんな毎日を送っていました。(怖いですね…)
 
居場所が確認できない日はKくんは、ただ仕事で疲れて寝てしまっていただけでした…
でもそんな事をする私を、Kくんは責めずいつも優しくしてくれていました。
 
その優しさに甘えて、私の依存はどんどん強くなっていったんだと思います。
 
 

★彼氏のキャバクラ、セクキャバ通い★

 
Kくんが転職して3か月くらいが経った頃、仕事の接待でキャバクラやセクキャバに行く事が頻繁にあるという事が判明しました。
ベタですが、Kくんのポケットに入っていた名刺です。
 
それからの私は、Kくんが仕事で遅くなるというとキャバクラに行っている!と思い込むようになりました。(ただ残業だっただけの日もです)
田舎なので、地元のキャバクラやセクキャバは数があまりありません。
なので、地元にあるキャバクラやセクキャバすべてに電話をし、来店しているかの確認をしていました。
その確認電話だけで数時間に及ぶこともありました。
ですが、そういうお店はプライバシーの問題があるので、絶対に教えてくれません。
なのでお店に押しかけるという行為に出ました。
 
何十回と、お店に押しかけましたが、Kくんと遭遇したのは1度だけでした。確立としてはすごく低いですね。
ですが、その行為をやめる事は出来ませんでした。
 
 

★セックスで女としての価値を感じる★

 
私の中で、自分の女のしての存在価値や、愛されている証明として、「女として求められる」という事が第一にあります。(それは今でも変わっていません。)
どんな甘い言葉よりも、女として体を求めてもらえる事に存在価値を見出していました。
Kくんから求められないと、もうこの世は終わったくらいの絶望感を抱いていました。
 
なので、場所など時間など関係なく、外でも…遊園地でも…Kくんの仕事場でも…友達が隣で寝ていても…Kくんに求められると嬉しくて、愛されているという自信に繋がっていました。
 

★彼氏の浮気★

 
そしてKくんに浮気が発覚します。
当時は許せなくて…相手の女の子に発狂したり…束縛も加速してしまいましたが、それが逆効果でKくんの浮気も加速しました。
 
今から思うと、優しかったKくんをそんな風に変えてしまったのは、私のせいかな…と思います。
男友達とも遊べない環境できっとKくんも息が詰まっていたのだと思います。
 
ですが、当時の私はそんな風に冷静に考えられる心の余裕もありませんでした。
 
Kくんの浮気が発覚し、私は何度もまた自殺未遂を繰り返しました。
何度もKくんの前から失踪して…その度にKくんは必死に私を探してくれて、気が狂うくらい泣きじゃくる私を優しくなだめてくれました。
 
過食嘔吐も続いていた時期で、私は自分自身のメンタルが自分でコントロールできなくなっていました。
 
当時Kくんも若かったのによく支えてくれたなぁ…と今だから思えます。
 
ですがKくんも知らないところで、ストレスを発散していたんだと思います。
とっても優しかったKくんが、悪い仲間と遊ぶようになり…どんどん人が変わっていき、以前までは男友達と遊ぶときは必ず私も連れて行ってくれたのに、私に黙って遊びに行くようになりました。
 

★彼氏が警察に捕まる★

 
そして、私の知らないところで悪くなってしまったKくんは、突然警察に捕まり、私の前から消えました。
 
数日、連絡が取れず後にKくんのお母さんから連絡をもらって知りました。
聞いた時は…よく分からくて…不安で…過呼吸になりました。
それから私は毎日泣いては過呼吸になって…を繰り返して生活をしていました。
 
留置所から鑑別所にうつされたKくん…私は家族ではないので1度も会いに行く事が出来なかったので、毎日毎日手紙を書き続けました。
 
Kくんが、何をしたのか、Kくんが今どう思っているのか全く分からない状態で数か月待ち続けて、私の過食嘔吐は、この時期にまた拒食に移行しました。
Kくんが鑑別所から出てくるまでの数か月の間は、なにも喉を通らず、りんごジュースばかり飲んでいました。
 

★彼氏のお母さんに責められる★

 
Kくんが悪いように変わってしまい、私はKくんの家族からとても責められました。
会うたびに罵声を浴びせられ(田舎の狭い地元だったので、たまたま会う事がよくありました)毎日電話で「Kと別れてくれ」「Kがあんな風になったのは、あなたのせい」などと、色々な事を言われました。
私の摂食障害のことはKくんもお母さんも知りませんでしたが、前記事にも書きましたように私は昔から素行が悪く、そして見た目も派手だったため、Kくんのお母さんは私と付き合った事によって、Kくんに悪い友達が出来たと思っていたようです。
 
Kくんが鑑別所に入り私の前からいなくなった時にKくんのお母さんからの責めの言葉は本当につらいもので、私のメンタルをさらに崩壊していきました。
 
 

★依存がやめられない★

 
鑑別所から出てきたKくんは、まだまだ悪い事を繰り返します。
鑑別所で出来た私の知らない悪い友達もたくさん出来ていて、悪い事を繰り返しその後何度も鑑別所送りになりました。
浮気も繰り返されて…私は、Kくんと一緒にいるとKくんに隠れて過食に…そしてKくんが鑑別所に入ると拒食に…と、数か月の頻度で繰り返すようになりました。
 
ですが、私はKくんへの依存を辞められず抜け出せなくなり、Kくんと一緒にいれないなら死ぬ!と思っていました。
 
3年間Kくんに依存生活を送り、私の彼氏依存生活は終わりましたが、その後、そんな彼氏依存生活に戻るのが怖くて、人を本気で好きになることを辞めました。
 
彼氏依存が終わった理由はまた書きます。
 
そして私はアルコール依存に移行しました。
 
 
今思うと、Kくんを変えてしまったのは、私のせいかもしれません。
私のメンタルの弱さ、依存してしまう自信のない心がまだ若かったKくんにストレスを与えてしまったのかもしれません。
私と別れてからもKくんは悪い生活を続けていたみたいですが、今は結婚して子供もいるという噂を聞きました。
それを聞いたときはとても複雑な気持ちで取り残された気持ちになりました。
今でも心から祝福できるかは微妙です。
心から他人の幸せを祝福できるようになるのは、私にはまだまだ時間がかかりそうです。
 
でも彼氏依存をしないために、大好きになった人の人生を悪いように変えてしまわないために、一定の距離感を保つ事を覚えました。