摂食障害・体験談と完治に向けて…頑張っている途中

摂食障害(拒食、過食、過食嘔吐、チューイング)になって11年目。夢遊病になったり…アルコール依存になったり…精神病に支配されて11年目に突入しました。最近は少しだけ摂食障害とうまく付き合っていく事を覚えました。まだ戦っている途中ですが、一緒に戦っている方達に出会えれば良いなあと思います★

摂食障害(過食・拒食)を抱えながら仕事と両立

摂食障害の症状がひどくなればなるほど、社会との関わりを遮断してしまいがちになりますが、理解してくれる職場や環境に出会えれば、重度の摂食障害に陥っていても、摂食障害と仕事を両立することは可能です。

 

 

 

今回は私が、摂食障害を持ちながらも、仕事にやりがいを感じて必死に働いていたころのお話を書きます。

 

摂食障害を抱えたまま就職

私は専門学校を中退してからまた、引きこもり過食生活に戻っていました。
心の中では「このままじゃダメだ」と分かっていても抜けだけないのが、摂食障害だと思います。
 
引きこもり過食生活をまた3か月ほど送り、縁あって私は就職する事になりました。
 
就職した先は、お洋服屋さんです。
ギャルだった私はずっと憧れていたギャルショップのショップ店員さんになりました。
 
店長や先輩方はとても良い人ばかりで幸いなことに人間関係には恵まれ、仕事は毎日とても楽しかったです。
 
ですが、みんなとっても可愛くて細くて…
私は1年ほど過食生活を送っていたのでとっても醜い体型になっていたので、すごく焦りました。
そこで健康的なダイエットが出来れば、摂食障害なんて元々なっていなかったと思います。
極端な考え方を持ってしまっていたので、私の中では「食べるか、食べないか」しかありません。
「適度に食べて適度に運動する」という事は出来なくてそれは器用な人だけが出来るものだと思っていました。
 

拒食と睡眠関連摂食障害を抱えながら仕事

 
可愛くて細い店長や先輩を見て焦った私はダイエットを始めました。
ショップ店員だったので、お店で売っているお洋服を買って着るのですがスタッフ全員のサイズが分かるので、「デブだ」と数字で実感する環境でした。
 
ダイエットといっても、私はダイエットの経験が全くなかったので、やり方はわかりません。
「拒食生活に戻ればいいんだ」と単純な考えで、自ら摂食障害という病にどっぷりハマっていってしまいました。
 
すぐに食べない生活を始めました。
ですが当時の私は睡眠関連摂食障害を発症してしまっていたので、昼間食べなくても体重が落ちることはありませんでした。
ですが太る事もありませんでした。
 
昼間食べてない分、夜中に食べているのでプラスマイナス0になっていたんだと思います。
 
そこで私はジム通いを始めました。
 
当時の私は昼間仕事をして、終わったら朝方まで彼氏と遊ぶ生活を送っていたので、時間がありません。
なので、ジムは職場から徒歩3分以内のとても近いところに通い、出勤前に1時間ジムで運動をし出勤。
そして仕事の休憩中にもジムに行くという生活にしました。
 
彼氏と一緒にいる間は食べ物は全く食べないので、(人前で物を食べることは恥ずかしい事と思っていました)仕事前、仕事の休憩中はジムに行くので、必然的に昼間~夜にかけて自分の意識がある間は食事をする時間がありませんでした。
 
その生活が過酷になればなるほど、夜中無意識のうちに食べてしまうものの量は多くなっていきました。
 
なので痩せるどころか、徐々に太っていきました。
 

休みの日の過食

ショップ店員で平日お休みだった私と、彼氏の休みは合う事が少なく、休みの日は1日家で過食するようになりました。
 
1日中ありえない量を食べて…休みを潰して…そして次の日からまた仕事なので胃が重くその時の罪悪感はすごかったです。
 
ですが、休みに1日過食した日は夜中無意識のうちに食べてしまうことはなく、朝までぐっすり眠ることができました。
 
夜中無意識に食べてしまう睡眠関連摂食障害は、昼間に我慢をしている反動だったのかもしれません。
 
ですが、それが分かっていても辞める事は出来なかったです。
なぜ自分なのに、自分で行動や気持ちをコントロール出来ないのかは、他人から見ても分からないと思いますが、本人はもっと分からなくて、もっともっと辛いんです。
 

加速する過食症

仕事の日は拒食、休みの日は過食…そして夜中の過食を繰り返して、過食衝動が徐々に抑えられなくなりました。
 
ジムは退会し、朝から過食、そして出勤、仕事の休憩時間にも過食の生活になりました。
もし仕事が楽しくなければ、退社してまた引きこもり過食生活になっていたと思いますが、幸い仕事はとても楽しく、一緒に働いているスタッフのことはみんな大好きだったので、どうしても辞めたくはなかったです。
 
なので休憩時間などに隠れてずっと過食を繰り返していました。
 
過食衝動が襲ってきて我慢できないときは、トイレに行くと言い、トイレで菓子パンやおにぎりを食べたりしていました。
 
また私の脳は、過食脳に支配されてしまいました。
 

摂食障害でも働ける

 
私は摂食脳に侵されながらも3年間勤めました。
勤めていた3年間、摂食障害の症状が治まる事はありませんでしたが、過食と拒食そして前記事にも書きました彼氏依存しながらも、無遅刻無欠席で皆勤賞です。
辞めた理由は摂食障害ではありません。
 
専門学校は摂食障害が悪化して、中退することになったしまいましたが、そもそも専門学校は楽しくありませんでした。
 
ですが仕事は本当に楽しかったので、どんなに摂食障害が辛くても、辞めるという選択肢はなく、職場では楽しく過ごす事が出来ました。
 
高校も専門学校も摂食障害がきっかけになり中退してしまいましたが、仕事は続ける事が出来ました。
それは、自分に合った仕事、楽しい仕事、やりがいのある仕事に運よく出会えたからだと思います。
 
仕事場では1番下っぱで入った18歳の私でしたが、教育係になり、辞める前には副店長に昇格していました。
お店のディスプレイや、新商品の企画などもすべて任されるくらいに成長していました。
 
みんなが私に期待してくれて、認めてくれる職場環境でした。
 
それで摂食障害が治るとは言えませんが、(実際私は治りはしなかったので)ですが、そういう職場や上司、同僚に出会えれば、摂食障害を抱えながらも仕事と両立する事は可能だと思います。
 
今も私は自分の大好きな仕事についていますが、摂食障害と仕事を両立して頑張っています。
 
摂食脳に侵されて、仕事が出来ないと思っている方がいれば、それはまだ摂食障害と両立できる職場に出会っていないだけだと思います。
 
摂食障害でも彼氏依存でも自殺未遂を繰り返していても、私のように仕事では認められ役職にもつけるくらいになれるということを知って頂ければと思います。
 
私がすごいわけでは決してありません。
出会った仕事仲間、環境に恵まれていただけです。