摂食障害・体験談と完治に向けて…頑張っている途中

摂食障害(拒食、過食、過食嘔吐、チューイング)になって11年目。夢遊病になったり…アルコール依存になったり…精神病に支配されて11年目に突入しました。最近は少しだけ摂食障害とうまく付き合っていく事を覚えました。まだ戦っている途中ですが、一緒に戦っている方達に出会えれば良いなあと思います★

摂食障害は完治よりもうまく付き合っていくのが大事

摂食障害になって11年。
やっと症状がましになってきました。
でもまだ完全には抜け出せてはいません。
摂食障害は難病とも言われている通り、とっても完治が難しい病気だと思います。
なので私は完治にこだわらない事に決めました。
抜け出せたらとっても楽だと思います。
ですが摂食脳から解放される自分の姿は今はまだ想像も出来ません。

 

私は、摂食障害とうまく付き合っていければ、完治といっていいのではないかと今は考えています。
 
 

摂食障害を治す方法は10人いたら10通りあると思う

摂食障害のきっかけや原因、治す方法などは、10人いたら10通りの原因があり、治療法があり、本当に人それぞれなんだと思います。
 
特効薬というものがないのも摂食障害がなかなか治らなくて悩んでいる方が多い原因だとも思います。
 
他人が、「こうしたら摂食障害が治ったよ」といってもそれが自分に合うかは分かりません。
心が不健康な時はそんなこと言われても試してみようという気持ちすら生まれません。
私がそうでした。
他人に何を言われても「そんなんで治るわけない」「そんな簡単に治るならこんなに悩んでいない」など思って心を閉ざしていました。
 
自分に合う方法かは試してみないと分からないので、心が少しだけでも健康になった時に試してみる事は良い事だと思います。
 
今から書くのは、私個人の体験なので、その方法を推薦するわけでも色々な方法を批判するわけでもありません。
11年摂食障害と戦っている1人の女の、体験談として“こんな人もいるんだ”という気持ちで読んでいただけたら幸いです。
 

何十件と行った精神内科、精神科

はじめて摂食障害になった頃は、まだ自分が摂食障害という事も自覚していなくて、“摂食障害”という病気がある事も知らなかったので、精神内科や精神科などに行っていました。
ですが、どこに行ってもシックリくる事はなくて、先生の言う事も正直ムカつく事ばかりでした。
「私の何を知っているの?」「何も知らないくせに!!」なんて思っていました。
 
そしていつも処方されるのは、精神安定剤睡眠薬睡眠導入剤でした。
そんなものを飲んでも私は治りませんでした。ましにさえもならなかったです。
なのでそれにもまた怒りを感じ、ODを繰り返しました。
 
何十件も行きました。地元の精神科はすべてコンプリートしたと思います。
ですが私に合う先生には出会えず、通い続けるという事はありませんでした。
 
もちろん良い先生はいたんだと思います。
ですが良い先生か悪い先生かなんて、どうでも良いのです。
問題は自分と合うか合わないかです。
自分と合う先生に出会うことは限りなく難しい事だと実感し、一時期は病院探しさえも諦めていた時期が4年ほどありました。
 

摂食障害の専門医を探す

摂食障害になって6年目くらいに再び病院を探す事にしました。
きっかけは彼氏から半強制的に…といった感じでした。
精神科医は、私は合わなかった過去があったので、今回は摂食障害の専門の病院を探しました。
何件か行き、その中には保険適用外の病院もあったので、30万円以上のお金をかけたと思います。
 
摂食障害は心の病気という観点を変えて、体も調べてもらいました。
詳しく検査をしてもらい体の数値も出してもらい低血糖症と診断をされ、お薬も飲んでいましたが、治る以前にましになる事もありませんでした。
 
そして私はまた病院に期待する事は辞めました。
 

摂食障害の本とブログ

摂食障害についての本は何冊も読みました。今も家にたくさんあります。
同じように戦っている方のブログも、ホームページも読みました。
ですが、それで症状がましになることはありませんでした。
 

摂食障害9年目でやっと希望の光

私の摂食障害がましになったきっかけは、たまたま霊視ができる、カウンセラーでもあるお姉さまとの出会いでした。
 
今まで何人もの摂食障害や精神病の方を治してこられている方なのですが、それを職にされているわけではないので、ここでご紹介できないのが残念です。
 
その方が初めて私の気持ちを初めて理解してくれた人でした。
きっと他人の気持ちに寄り添う事が上手な方なんだと思います。
 
それが私はたまたまカウンセラーのお仕事をしている方だっただけで、その相手が彼氏でも友達でも家族でも誰でも良いんだと思います。
実際に私も、この方は完全なプライベートで出会った方で、カウンセラーを探していた訳ではありません。
 
初めて、自分の気持ちをすべて話すことが出来て、弱い自分もすべてを受け止めてくれる方でした。
 
今の私は、その方が言う事は絶対!!だと思っています。
その方の近くにいてアドバイスをもらっている限りはいつか絶対幸せになれると思っています。
洗脳と言われればそうかもしれません。
 
ですが、それで自分の心が少しでも軽くなって、生きやすくなるなら、それも1つの手段であって、生きていくための方法だと思っています。
 
今の私はその方のところへ月10万かけて週に1回通っています。
稼ぎが少ない私にとっては、苦しい出費で、お給料はすべてこれに消えています。
 
でも、本当に生きやすくなりました。
いつかは卒業したいとは思っていますが、今はまだまだ出来そうにありませんので、その方に依存して生きていく事を選んでいます。
 

とらわれなくなった数字

昔はカロリーや体重…数字にとらわれて毎日を過ごしていました。
今もまだ痩せたい気持ちはありますし、自分の事大嫌いです。
 
ですが、今は毎日体重を測る事はなくなりましたし、神経質にカロリー計算をする事もなくなりました。
 
その方が私に毎週のように「体重を首から下げて歩くわけではない。大事なのは体重じゃなくて体型だよ。」と言っていました。
昔はそんな事分かっていても、とらわれてしまうのが体重でした。
 
きっと、他の人に言われても入ってこなかった言葉だと思いますが、その方に言われたから私の中にその言葉がスーッと入ってきました。
 
今も体重は気にして測っています。ですがとらわれてはいません。目安にしています。
そして、体重増加の許せる範囲も広くなりました。
 

友達とご飯に行けるようにもなりました。

今もまだ一人前で出てくるところにはいけませんが、新しくお友達も出来て、一緒に楽しくランチをしたり、夜ご飯を食べたりすることが出来るようになりました。
 
人と関わる事を遮断していた私にとって、とっても大きな前進です。
 

1歩1歩前進していく

今もまだ過食嘔吐はしています。ですが頻度が減りました。
睡眠関連摂食障害は、今もまだ毎晩です。
カロリー計算も体重管理もしますが、とらわれてはいません。
友達と一緒に楽しくご飯が食べれるようになりました。
 
普通の人が普通にできること、楽しめること、私は11年間出来ませんでした。
それが、少しでも出来るようになった事は前進ではないかなと思います。
 
まだ食にもとらわれています。ですがましです。
 
この前より少しましを、たくさん積み重ねていけたらいいなと思っています。
 
治す事に焦らず、摂食障害である事を受け入れて、うまく付き合っていく事が1番の完治への近道なのかな?とまだわからないですが今は思っています。
 
私が、ここまで前向きな気持ちになれたのは、やはり自分を理解して受け止めてくれる人に出会えたからです。
それが、旦那だったらよかったんですけどね…
旦那は全く理解がありません。
 
 
たった1人でも話せる人がいることは、とっても心強い事です。
 
1歩進んで2歩下がるを繰り返しながら、これからもうまく摂食障害と付き合っていく覚悟が今は出来ています。